自画自賛したいほどの、「ケンタロウ 1003レシピ」。

みんな大好き「ケンタロウ 1003レシピ」(講談社)は、永久保存版ですが、永久保存版ではありません。

オンラインショップでの書影には帯が付いてないのでわかりにくいですが、帯の背の部分に「永久保存版」とあります。
しかもケンタロウさんの手書きです。

とあるサイトのケンタロウさんの著作紹介では、「ケンタロウ 1003レシピ 永久保存版」となっています。
本を持っている人はわかると思いますが、この「永久保存版」は帯だけにしか書かれてありません。
書名ではないのです。
表紙カバーも奥付も、「ケンタロウ 1003レシピ」です。

ケンタロウさんが書いた「永久保存版」は、ケンタロウさんの気持ちです。
心の声です。
この本を作るのに、相当な時間と手間がかかっています。
もちろん、愛情もです。
ケンタロウ本の集大成ですし、お店でいう旗艦店のような作品です。

ケンタロウ本の特徴の一つとして、装飾がついたタイトルが多いです。
たとえば、「ムズカシイことぬき」や「なんでもありッ」などで、シンプルなタイトルは少ないです。

「ケンタロウ 1003レシピ」は、名前と数字だけです。
ズバッと言い切ってます。
気持ちいいくらいにシンプルで、噛めば噛むほど旨味が出てきそうです。

「1003レシピ」は、4桁の数で勝負するというこれまでのケンタロウ本にはなかったアプローチです。
レシピ本の価値はレシピの数で決まるわけではありませんが、攻めてる感じがします。
実際に攻めてます。
これまでの本の寄せ集めではなく、新作だからです。
特定のジャンルや食材に偏ることなく広く網羅されていて、ケンタロウさんの料理人生を俯瞰するような構成になっています。
電話帳的な使い方もできて、「ケンタロウ本はこれ一冊で十分」と言われるのも、納得です。

編集担当者さんへ

「1003レシピ」こそ、アプリにするべきです。
1003のレシピのうち、10レシピのみ動画が見れる機能があれば、最高です。
(もちろんその10はシークレットです)
ぜひご検討ください。

◉こちらもどうぞ

「ケンタロウ 1003レシピ」のまえがきの続きを、無人島で妄想する。