【ケンタロウさん】楽しんで作ってる人の料理は、おいしい。

出典:渡辺有子のしあわせな食卓
宝島社
2006年1月発売

この本の中で、渡辺さんが作った料理を食べながら、ケンタロウさんと対談しています。

ケンタロウさんは、友達のために料理を作る時は、自分が食べたいものを作るそうです。
「自分が楽しんでいないと、人を楽しませることはできないから」と言っています。

ケンタロウさんは、「うれしい」「幸せ」が口癖です。
いろんな本で「うれしい」と何回も言ってます。
「うまい」や「おいしい」よりも言ってるくらいです。

ケンタロウさんがうれしいと、それを見た私たちもうれしくなります。
「この料理はおいしいけど、めんどくさいし、うれしくない」と言われたら、そんな料理は作りたくありません。
お店に食べに行っても、ニコニコ楽しそうに作ってる人だと、食べる前からおいしく感じます。
どんな人気店でも、ちょっとでもつまらなさそうな顔をしたスタッフを見てしまうと、見ちゃいけないものを見てしまったという気分になります。
それくらいに楽しそうかどうかは大事です。

ケンタロウさんの料理がおいしいのは、ケンタロウさん自身が料理を楽しんでいるからです。
料理が好きで好きで仕方ないので、つい体から溢れ出てしまうのです。
そんな幸せそうなケンタロウさんを見て、私たちも料理をするのが楽しくなります。
それを食べた人も、またうれしくなるのです。
これが幸せの連鎖です。

「おもてなし」(文化出版局)の中でも、
「自分が楽しんでもいないのに人を楽しませようというのは無理がある」と言ってます。

 

ケンタロウさんは、料理をするのが仕事です。
仕事だから料理を作っているんだと言ってしまえばそれまでですが、「仕事だから」だけでは続きません。
いつかは破綻します。
ケンタロウさんも言うように、無理をしていると、どこか歪んだ形で出てしまうのです。
恋愛や健康も、あらゆることがそうです。

ケンタロウさんが料理を楽しんでいるのは、料理が好きだからです。
好きなことだから、楽しいのです。
「料理はめんどくさい」と言う人がいます。
そういう人は、料理が好きではないのです。
もしくは料理の楽しみ方を知らないのです。
ケンタロウさんは、料理の楽しみ方を、これでもかというくらいに教えてくれています。
料理が好きな人が教えてくれるのですから、説得力が違います。
料理に限らず、「なんかつまんないな」と感じたら、「自分は好きなことをしているかな」と振り返るチャンスです。
自分が楽しんでいないと、目の前の人を楽しませることはできないのです。

 

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