【ケンタロウさんを探して】「元気がでるからだの本」の旅

「元気がでるからだの本」(オレンジページ)のケンタロウさんの連載は、4年間全16回です。

当初は1号ずつの予定でしたが、16回に分けると間延びしてしまうので、1年ごとにしました。

「元気がでるからだの本」にケンタロウさんのレシピが載っているのを知ったのは、「オレンジページ クッキン!」と同じく、ケンタロウさんブログの旧「THE ROCKIN’ COOKIN’」です。

「スケジュール」ページの「掲載雑誌/連載」に、「元気がでるからだの本」がありました。
ただ、発売月が書いてあるだけで、その号が第○回目かはわかりません。

「元気がでるからだの本」の旅

連載で気になるのは、次の2つです。

①いつから
②いつまで

たとえば、最初に手に取った号が第6回目なら、「あと5つ遡れば初回」という計算ができます。
問題は、最終回です。
その連載がいつまで続くかわからないのは、出口の見えないトンネルを彷徨うようなものです。
「淡々と探すだけ」とわかっていても、エネルギーの配分がわかるのとわからないのとでは、やっぱり違います。
最初から全10回とわかっていれば楽ですが、雑誌の連載はほとんどが「第○回」という書き方です。

最初の「元気がでるからだの本」を見た瞬間、これから始まる道のりが想像できて、思わず深呼吸しました。
「第○回」という表記がなかったからです。
①いつから始まって
②いつ終わるのか
がわからないのです。
わかっているのは、「連載」というだけです。

ヒントは季節

「元気がでるからだの本」は季刊誌です。
たぶんキリのいい春から始まって、冬でひと区切りだろうと予測しました。
その読みは的中したのですが、新たな問題が見つかりました。

次の年度になると、タイトル(テーマ)が変わっているのです。
たとえば、夏号ならその年では「第2回」ですが、その前年から始まっている可能性があるのです。
2年前の春から始まっていたら、通算では10回目です。
ドラマでいう「シーズン」です。
今自分が見ている号は、シーズン1なのか3なのかは、最後になってみないとわからないというのはつらいものがあります。

連載は一本道

探す側にとって、連載はありがたいです。
このまま見ていけば、いつかは最終回までたどり着けるからです。
一本道で繋がっているので、迷うこともありません。

「オレンジページ クッキン!」は、載っているかどうかもわからない中でページをめくっていて、真っ暗なトンネルの中をどこに向かっているのかわからないまま歩いている感じでした。
ある意味、自分の精神力が試されます。
載っているかもしれないし、載っていないかもしれない。
載っているとしても、10かもしれないし、1かもしれない。
前に「載っているかも」と変な期待をしてはいけないと言ったのは、自分で自分を疲れさせない経験から生まれた知恵です。

ケンタロウさん探しはやめられない

「元気がでるからだの本」は、1999〜2006年までの7年分、計28冊を取り寄せました。
2000年からケンタロウさんの連載がスタートし、2003年で終了しました。

「今号で最終回です」の文字を見た時、「寂しさ」と「うれしさ」が入り混じったなんとも言えない気持ちになりました。
そういう気持ちになれるのも、ケンタロウさん探しの旅の醍醐味です。
今はなんでもネットで調べる時代です。
それが悪いことではありませんが、ネットに頼りきってしまうのも問題です。
ネット検索はあくまでもサポートです。

私が「元気がでるからだの本」をネットで調べて、最初から2000〜2003年までの連載だとわかっていたら、「見つかった」という感動はありません。
ここにこんなことも書いていません。
自分の足で見つけたからこそ、満足感と達成感と感動があるのです。
「暗く長かったトンネルだったけど、こんな景色を見たら疲れも一気に吹き飛んだ」が味わえるから、ケンタロウさん探しの旅はやめられないのです。

今できること「大変だったけど、楽しかった」を、味わおう。