【ケンタロウさん】ちょっとの演出で、普段の料理がごちそうになる。/花と電球と不二家のケーキ

特別な料理だけが「ごちそう」ではありません。
ちょっとの工夫をプラスするだけで、いつもの料理が立派な「ごちそう」に変わります。

ごちそう

「ごくらくの食卓」(主婦と生活社)で、ケンタロウさんが普段の料理を簡単にごちそうにするヒントを教えてくれています。

彼女を家に呼んで料理を作る。
そういうことがしたい。
彼女を家に呼んで、すっごい革のソファーで小洒落たことを言うよりも、二人で「おいしい、おいしい」と言いたい。
花をたくさん買ってきて、いろんなコップや瓶に生ける。
いつもの白い電球を黄色い電球にかえる。
そういうことがしたい。
今日はエビの包み揚げ、外はカリッカリ、中はプリップリ。
買い物に行く足取りも軽く、エビもいつもよりいいのを買う。
花屋さんでも豪気になってたくさん買い、帰りに不二家に寄ってケーキまで買う。
男はそのくらいでなきゃ、と思う。

(90ページより引用)

「ごちそう」と聞くと、まず料理を思い浮かべます。
でも、ケンタロウさんは料理以外のことをアドバイスしています。
メニューはエビの包み揚げしか出てきません。
難易度も、ごちそう度も、それほど高くはありません。
どちらかというと、普段の料理です。

ちょっとの工夫で変わる

いつもの料理を、ごちそうに変えるのが工夫力です。
ごちそうにするには、ものすごく頑張らないといけないイメージがあります。
時間もお金もかかると思い込んでいます。
でも、必要なのは、ちょっとした遊び心と工夫力です。

ケンタロウさんが使ったアイテムは、3つです。

①花
②電球
③不二家のケーキ

2つはごちそうどころか、食べ物ですらありません。
そこがケンタロウさんのセンスであり、遊び心です。

味気ない部屋に生きた花があるだけで、ガラッと雰囲気が変わります。
生き生きとするのです。
たった一輪でも、あるのとないのとではまったく違います。

電球も、色味が変わるだけで雰囲気は変わります。
「雰囲気を出すために大掛かりなリフォームをするなんて」という人はセンスがない人です。
高級な照明も必要ありません。
色味を変えるだけです。
カラー電球なら100円ショップにも売ってます。

料理は普段のメニューでも、そこに食後のデザートあるだけで、ごちそう感が出ます。
大事なのは、実際にごちそうかどうかではなく、ごちそう感です。
ケンタロウさんが言う花も電球も、全部ごちそう感です。
ちょっとしたアイデアで、いつもの料理をごちそうにすることができるのです。

電球

エビの包み揚げ

不二家