hontoでケンタロウ本レビューを読んでみた/バーンと、うれしいおやつ編

8ヶ月ぶり、19回目の「レビューを読んでみた」シリーズです。
今回は、「honto」の「バーンと、うれしいおやつ」(文化出版局)です。

「(この本が)初めて買ったレシピ本」という人がいました。

どういう人と付き合うかでその後の人生が変わるように、どういう料理本を選ぶかで、その後の食が大きく左右されます。
それが初めて買う料理本なら、なおさらです。
食べることは、すなわち生きることです。
どういう料理本を選ぶかは、一大イベントです。
手に取った本が、あっさりと人生が変えてしまうこともあるからです。
それくらいインパクトが大きいのです。
ある意味、事件です。
良くも悪くも、選んだその本がすべての基準になります。
著者にとっては、責任重大です。
ケンタロウさんなら「ほんとに僕でいいんですか」と恐縮してしまうかもしれません。

この人は、高校生の時に「バーンと、うれしいおやつ」を買って、8年経って、レビューを書いています。
この8年という時間の長さに、ドラマを感じます。
初恋の人に8年後にラブレターを書くようなものです。
さらっと「今も大活躍」と言うところに、この本が生活の一部になっているのがわかります。
人と同じように、料理本にも、相性があります。
自分にピッタリな料理本なら「料理って面白い」と一気に目の前が明るくなりますが、自分に合わない本なら「めんどくさいし、つまんない」と投げ出してしまいます。
自分に合わない本は、8年経ったら、レビューは書けません。
買ったことすら忘れてしまっています。
この人にとってそれほど大事なパートナーなのです。

「この本に載っているレシピはほとんど作った」とも言っています。
本の書き手(作り手)は、読み手の人生に深く入り込みます。
読み手もまた、書き手の人生を取り込んでいます。
この人は、お菓子を作りながら、ケンタロウさんの人生をも味わっています。
レシピ本を読む行為は、著者の人生を味わっているのと同じなのです。
ほとんどのレシピを作ったのですから、ケンタロウさんはしゃぶり尽くされています。
そこまで愛してもらって、ケンタロウさんは、照れながらも、きっと大喜びしています。

料理本は、あなたの人生をあっさりと変える力を持っています。

みんなのレビュー:バーンと、うれしいおやつ/小林 ケンタロウ – 紙の本:honto本の通販ストア
 

◉こちらもどうぞ

【好きな人にはわかる】ケンタロウなぞかけ/まとめ