「カレーライス」は、カツ代本とケンタロウ本だ。/料理レシピ本大賞
- 2019.09.30
- ケンタロウさん
「第6回 料理レシピ本大賞」が発表されました。
第6回 料理レシピ本大賞 in Japan
「料理が苦痛な人」に寄り添ったレシピ本が集合! 「第6回 料理レシピ本大賞 in Japan」授賞式レポート|好書好日
見ているだけでもヨダレが出そうな料理の写真に、ユニークで利便性のよいレシピ。
「絵本賞」カレーライス
「絵本賞」の「カレーライス」を読んでみました。
小西英子
(福音館書店)
カレーライス|福音館書店
カレーライス。子どもたちに長く読み継がれる絵本・童話・科学書を作り続けている福音館書店の公式サイト。
ひと言で言うと、カツ代本・ケンタロウ本です。
ジャンルは絵本ですが、カツ代本・ケンタロウ本そのものです。
表紙からして、ケンタロウ本の匂いがプンプンします。
料理本ではないのでレシピはありませんが、材料と分量さえ書けば、立派なレシピ本です。
作る手順と絵は、ちゃんと料理本になっています。
作るカレーはオーソドックスなビーフカレーで、鍋はル・クルーゼ風です。
作り方の文章は、カツ代さんの本を読んでるようです。
とにかく絵がリアルです。
油の質感、肉を炒めてる時の鍋の汚れ、カレールーの粘度、どれも本物そっくりです。
一番感動したのが、鍋の蓋を取る瞬間です。
蓋を取ると閉じ込められていた湯気が立ち上がりますが、あのシーンが見事に再現されています。
カレーの匂いまで漂ってくるほどです。
ご飯が乗ったお皿にカレーをかけて、赤いチェックのランチョンマットの上に置き、右横にスプーンを添えます。
まさにケンタロウ本です。
最後のページには、ミニサラダが描かれてあります。
言葉はなく、サラダだけです。
憎い演出に、思わずニヤニヤしてしまいました。
めんたべよう!
同じ小西さんの「めんたべよう!」も読んでみました。
(福音館書店)
タイトルが、もうケンタロウ本です。
ページをめくるごとに、見事な世界観にグッと引き込まれていきます。
絵本というより、図鑑を見ている感じです。
うどんだったら やっぱり きつね?
いやいや たぬきだって
こういうところにも、ケンタロウ本を感じます。
最後のページには、お品書きが描かれてあります。
誰もがそのお店で見たことあるような、「メニューあるある」です。
芸が細かいです。